2014年10月15日

議会活動報告 第49号 2014年10月15日号(9月議会報告)

市長提出議案の審議

補正予算に日産車体社宅跡地購入費3億円

まったく突然に、補正予算に日産車体社宅跡地(曽屋687、中央運動公園噴水広場の水無川対岸)の購入費約3億円が計上されました。

 約6400uの土地(評価格約3億円)と延べ床面積約3400uの6階建の建物(評価格ゼロ円だが、取得後の改修費約3億円)を購入するとのことだが、本来こうした大きな支出を要する案件は、「総合計画」に位置づけ、当初予算に計上するべきものであると思うがどうか。

 日産車体側とは昨年度から調整してきたがまとまらず、6月末に、急に期限を切った土地の買い取り要請が提出され、やむなく補正予算対応になった。20年ほどの使用に耐える建物は、若い夫婦世帯のための「定住促進住宅」として、土地は児童遊園地の拡張及び中央運動公園の駐車場等として活用したい。

意見 手続き的にも議会軽視であるが、(1)定住促進政策は、子育て支援などを含む総合的な政策をつくって実施すべきであり、その検討もなく、いきなり住宅の現物給付を実施するのは拙速である、(2)1戸あたり(面積わずか40u)の賃貸価格も未設定で、借り手がなければ大きな経常赤字が出る可能性がある、 (3)中央運動公園の駐車場は計画的に整備したばかりであり、不便な場所に約70台分(全体の約9%にすぎない)を追加整備する必要はない、などの理由によりこの事業には反対する。

しかし補正予算の中には、プレミアム商品券の発行に対する助成等、賛成すべき項目もありましたので、同じ考えの3人の議員とともに、この費目の削減を求めた減額修正動議を提出しましたが、賛成少数で否決されました。

子ども・子育て支援法による保育園等定数増

 来年度から施行される、この法律による本市の保育園等の定数増は何名か。またそれによる経常的経費の増加はいくらか。私がかねて提案してきた、南が丘の市有地に新たに保育園を建設することも実現するか。

南が丘の保育園新設を含めて約500名の定数増、年間約3億円の経常的経費増を見込んでいる。

一 般 質 問

予算900万円のパサデナ公式訪問団見送り

 3月議会では、市長など9人の公務員を主体とする公式訪問団ではなく、市民主体の訪問団を派遣すべきと提案し、6月議会では、将来の交流の可能性を見極める調査団を派遣すべきと提案した。9月1日付けの「広報はだの」に「市民親善訪問団の参加者募集」の記事が載ったが、私の提案は考慮されたのか。

 4月に来秦したパサデナ市訪問団には、パサデナ市長が含まれておらず、6月に送った秦野市長の親書に対する返書も来ない状況で、公式訪問団の派遣を見送る判断をした。しかし本年は姉妹都市交流50周年にあたるため、秦野パサデナ友好協会からの、民間主体の訪問団を派遣したいとの要請を受け、11月に友好協会、公募市民、同行の市職員からなる親善訪問団を派遣するものである。同行の市職員は、ご指摘の点などについて調査をする。

意見 議長も加わる予定だった公式訪問団派遣見送りの議会に対する報告が、「広報はだの」発行後というのは議会軽視である。

やはり本庁舎長寿命化できず

 3月議会では私を含め3人の議員が、本庁舎の長寿命化(30年間、費用約11億円)は現実的ではなく、他の選択肢として建替えも考慮しておくべきではないかとの代表質問をしたが、市長は長寿命化に固執した。しかし4月になって改めて精査してみると、30年間の長寿命化は、技術的にも経済的にも(建替え並みの費用がかかる)、無理だということがわかった。そこで7月の議員連絡会で、当面の安全対策のために、15年もたせる耐震補強工事を行い、その後建替えをするというふうに、手のひらを返すように計画が変わった。建築という技術の問題だから、できないものはできないで仕方がないが、問題は古谷市長が3月の時点で長寿命化に固執して、建替えという選択肢をかえりみなかった頑なさである。今の秦野市役所は、市長がある案件について何らかの意向を示すと、誰も反対できないという組織上の欠陥があるのではないか。それは危機的なことだ。今回の日産車体社宅跡地の購入も、その類ではないか。

 建替えについても、検討はしたとの認識である(財務部長答弁、市長は答弁なし)

日赤病院産婦人科医引き揚げ問題、停滞

 この件についての現状はどうか。秦野市は、昭和大学に財政支援を申し出るとともに、直接産婦人科医を探すという熱意を見せたらどうか。離島の市町村ではそうしている。

 昭和大学からは、県を通じて「神奈川県内の大学から秦野日赤に派遣される産婦人科医の不足を補う形で、昭和大学としては産婦人科医を派遣したい」との回答があった。引き続き県を通じて交渉したい。昭和大学に対する財政支援については検討したい(市が直接、産婦人科医を探すことについては答弁なし)

全国学力テストの結果、市独自の公表を

 全国学力テストが7月に行われ、8月末にはその結果が公表された。文科省の方針が変わり、本市の児童・生徒の得点結果についても教育委員会の判断で、一定程度まで公表できるようになった。この際、得点の分布状況を公表して、特に得点の低い層(例えば平均点の半分以下)に対する補習を、何らかの方法で組織的に行う等の対策を考えたらどうか。

 得点の結果は、よく分析して今後の学校教育に活かしていきたいと思うが、独自の公表は考えていない。

意見 市民と情報を共有して、市民の助力を仰いで補習を行う等の対策をとらないと、児童・生徒の学力の底上げはできない。

危機感をもった新総合計画の策定を

 超高齢社会を迎えるにあたって、新総合計画(2016~2020)はその準備の第一歩になる。理念・目標を定める基本構想は、もっと危機感をもったものに改定するべきではないか。

 現在のもので十分通用すると考えている。

平成25年度決算特別委員会の審議

報徳サミットの成果を活かせ

 二宮尊徳の教えを学んだ全国報徳サミットの熱が冷めないうちに、感性するどく実践力のある職員を育成するための職員研修や、福島県内の原発事故被災地にある、尊徳ゆかりの地に対する支援等を、より深めるべきと提案。市長、賛意を表明。

教育における市民力こそ大切

 9月1日の「広報はだの」に、美化清掃、ペット愛護、市民メディアの発行などの活動を、「市民力」の発揮として紹介した記事が載ったが、子供たちの学力を底上げするために、個別の補習等を行う「市民力」こそ大切ではないかと質問。教育長、どういう方法があるか検討するとの答弁。

日曜開庁を実施せよ

 建設業の関係者は土曜日が休みではないので、月4回の市役所土曜開庁のうち、1日を日曜開庁にすべきと提案。市役所内の複数の部署間の調整を要し、また市民に混乱をもたらすとの理由で、できないとの答弁。やる気がないだけで、そのような課題は乗り越えられると反論。

国際都市交流予算を基金化せよ

 現在実施されている韓国パジュ市の英語村への中学生派遣事業は、単年度予算のため翌年も必ず実施されるとは限らず、学校現場では生徒たちの中期的な学習の目標になりえない。5年分くらいの予算を基金として計上し、中学生が、二年ないし三年生のときにこの事業に参加することを、日頃の学習の目標にできるようにしたらどうかと提案。検討するとの答弁。

平和塔を全市的な施設に

 旧秦野町の戦没者を慰霊する平和塔の、権現山頂上広場への建替え移動がなった。これを機に、この塔を全市的なものにしていくべきだと思うがどうかと質問。まずは、その存在を周知したいとの答弁。

母子家庭自立支援の補助金をケチるな

 母子家庭の母親が、自立を目指して看護学校などに通う場合交付してきた補助金を、国の制度改正にあわせて、月額14万円から10万円に削減したが、女性の自立と子育て支援という目的を考えれば、元に戻すべきではないかと質問。その方向で検討したいとの答弁。

休日歯科診療所は廃止に

 秦野駅北口の農協ビルにある休日歯科診療所は、15年前に比べて利用者が半減し(1日あたり2.87)、税金で負担する利用者1人当たりの費用が3万5千円に達する。最近は日曜日に開業している歯科医も増えている。この事業にかかる年間約7百万円の予算で、例えば高齢者の口腔ケア巡回指導等、歯科医師会と共同で行う新しい事業を考えたらどうかと質問。歯科医師会には質問の趣旨を伝え、調整したいとの答弁。

子宮頸がんワクチン接種記録は永久保存せよ

新聞報道によれば、子宮頸がんワクチン接種の副作用についての研究が進み、原因となる物質が存在するとの仮説が提示された。そうなると、現在は副作用がなくても、将来出てくる可能性が否定できず、秦野市が行った接種の記録はこれに備えて、現在の5年保存から永久保存に変えるべきと提案。そうするとの答弁。

地域猫対策を

 秦野市民も参加している「相模どうぶつ愛護の会」などの活動によって、県の2カ所の動物保護センターにおける殺処分がゼロになったことが「広報はだの」で大きく取り上げられた。「愛護の会」によれば、地域に住みついた野良猫の増加が大きな問題になっている。これらの猫に対し不妊手術等を施し、「地域猫」として共存をはかる政策が、行政に期待されていると思うがどうかと質問。課題のひとつとしてとらえているとの答弁。

少額リフォーム補助の予算を増額せよ

 市内の中小企業支援として実施されている、「快適な住まいづくり推進事業(10万円以上のリフォーム工事に、一律5万円補助)」は市民に人気で、今年度予算約1千万円はすでに尽きようとしている。増額できないかと質問。担当の商工課に、450万円ほど未使用になりそうな予算があるので、当面それを回したいとの答弁。

東海大学3号踏切が開かずの踏み切りに?

  今井パレスと秦野マンションの間にある東海大学3号踏み切りは、長い間の地元の要望が実って拡幅2車線化されたが、遮断機が下りている時間が長くなって、地元の人たちが困っている状況だ。何とかならないかと質問。小田急に確認したところ、最大で20分程度遮断機が降りている実態がある。近日中に小田急と調整して、対応したいとの答弁。

不登校生徒の困難な高校進学に対策を

現在秦野市の中学校には約120人の不登校の生徒がいる。これらの生徒は受験の折、内申書の評価が低いため県立高校にはいけない場合が多い。市内には私立の高校がなく、電車通学をしなければならないが、中には電車に乗れない子もいる。また経済状態により私立高校にはいけない子もいる。特にいわゆるサポート校は、授業料が高額である。県立養護学校という道もあるが、カリキュラムが普通高校と異なっているので、適応できないケースが出てくる。中退する子どもも多いのではないか。教育委員会は卒業生の追跡調査をして、何らかの対策を立てるべきではないか、と質問。中学校の校長会等の場で話題にして、検討したいの答弁。

西中体育館・西公民館等の複合化は急ぐな

本市の「公共施設再配置計画」のモデル事業に位置づけられている西中体育館、格技室、プール、西公民館、消防署西分署の複合施設化(一部民営化)については、事業の必要性等についての地元の納得度が十分でないと思われる。計画によれば、来年度早々にはプロポーザル方式による事業者選定を実施することになっているが、あまり急がないほうがよいのではないか、と質問。

計画どおり実施できるように、説明に努めたいとの答弁。

報 告

施設利用料値上げ 公民館等の維持費の負担を、世代間及び利用者・非利用者間で公平にする目的で、「秦野市公共施設の利用者負担の適正化に関する方針案」が立案されました。他市でも同様の動きがあります。施設維持費は借金でまかなわないという趣旨ですが、部屋によっては、利用料を最大で2.5倍に値上げするという内容です。どう思われますか。


posted by 吉村慶一 at 00:00| 議会活動報告