2013年01月10日

議会活動報告 第42号 2013年1月10日号

学習塾の力を活用して

中学生の学力の底上げする

 文部科学省の平成21年度全国学力・学習状況調査によると、秦野市の中学生は国語と数学の授業について、次のように回答しています。

     国語 わからない7.7%、どちらかというとわからない21%

     数学 わからない11.2%、どちらかというとわからない21.5%

私は10月の「学校に行こう週間」を利用して、市内9校のうちの8校の中学校を訪ね、英語を中心に、延べ20時間ほどの授業を参観しましたが、その時の印象も、大体この数字と一致します。また同調査によると、学習塾に通っている生徒の比率は7割にも及びます。これらのデータが示す疑問は、第一に、秦野市の中学生の学力は、学習塾の力によって維持されているところが大きいのではないかということ。第二に、経済的な理由で塾にいけない生徒と、授業がわからない生徒は、重なっているのではないかということです。

学習する意欲と個別指導を前提とした私塾に高い教育力があることは、教育学者の齋藤孝氏(明治大学)も評価されています。そこで私は、「学校現場に現在以上の負担をかけず、塾の力を借りて、授業についていけない生徒の学力を底上げする場を、教育委員会が公民館などに開設する施策」を9月議会で提案しました。この施策によれば、市価の半分ほどの費用で、塾のノウハウを生かした個別指導が可能です。通塾時の安全確保など、解決すべきいくつかの問題はありますが、教育委員会や学校現場の反応は悪くありません。来年度まず一箇所で試行的に実施してみることを働きかけています

余計に支払われる

3400万円の退職金

 12月議会では、以下の一般質問をいたしました。市長のリーダーシップの欠如を指摘したものです。

 12月議会に先立ってもたれた、市長と議会各会派との懇談会に提出された「提出議案一覧表」には、「秦野市職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する議案」がリストアップされていた。この議案は、来年3月末で退職する予定の30数名の職員の退職金を、国にならって平均100万円程度ずつ減額するというものだった。この議案は提案されていないが、当然、提案すべきではないか。

人事院の「退職金実態調査」の結果、国家公務員の退職金は民間企業を400万円程度上回ることが3月に公表された。国は退職金削減の方針を固め、本市もそれにならって準備をしていたが、国家公務員の退職金削減法案の可決が、衆議院解散当日の11月16日にずれ込んでしまった。本市は近隣各市の動向を見定める中で検討したが、今期定例会での退職金削減条例改正案の提出は見送ったものである。しかし、国家公務員と同等の減額をすべきとの基本方針は決定しているとの前提がある。

問 近隣各市の動向を見定めたというが、担当課長が情報収集したにすぎない。首長が一同に会して、相談して決めるべきだったのではないか。市民が政治家である市長に求めているリーダーシップとはそういうものだ。

市長会の招集はなかった。改正案提出せずとの判断の責任は、市長である私がとる。

意見 政治家ならば、「他市がやらないから秦野市も」では、答えにならない。

公共施設再配置計画の断固推進

 少子超高齢社会の到来と、財政事情の悪化に対応するために、市内全てのハコモノ公共施設の3割を統廃合する公共施設再配置計画が、今年度からスタートしています。この計画は全国に先駆けておこなわれたもので、秦野史上初めて三大紙(8月20日朝日新聞朝刊)の社説で紹介されました。しかしその手始めとして、なでしこ会館の廃止が決まってみると(9月議会)、轟々たる反対の声が起こりました。今後、予定されている曽屋ふれあい会館やサンライフ鶴巻の廃止が順調に行くか、正念場です。政治に、ぶれない姿勢が求められています。次のステップは、西公民館、西中体育館、同プール、同格技室、同校舎の一部、及び西消防署の統合です。現在の延べ床面積をどこまで減らせるか、統合により浮く土地の売却益でどこまで建設費がまかなえるか、が問われると思います。

日韓関係と国際友好都市

 悪化する日韓関係の中でも、秦野市とパジュ市の友好関係は維持できるように、市長の政治的な覚悟を問いました。市長からは、最大限の努力をするとの答弁がありました。(9月議会)

本町四ッ角周辺整備

 東電から借りて、上宿商栄会に駐車場用地として又貸ししていた土地を、東電の申し出により購入する(価格約5千万円)に当たっては、その前提として、本町四ッ角周辺地域の総合的な整備計画を策定するべきであると提案しました。この地域には、過去に「シビックマート構想」という開発計画があり、市の土地開発公社の土地購入費や支払利息等に、10数億円が投入されています。

9月議会決算委員会質疑より

未収金白書 一般会計と特別会計の合計約800億円の秦野市財政に対し、約50億円もある税等の未収金について、説明責任を果たすため、白書を発行することを提案しました。

日曜開庁 日曜日しか休みが取れない、建設関係の仕事などについている市民のために、日曜開庁を提案しました。

パジュ英語村中学生派遣事業の中期化 翌年も必ず実施されるという保証のない単年度事業では、教育現場にしっかりと位置づけすることができないので、せめて5年単位で事業を実施するように提案しました。

上下水道統合 行政改革の一環として、他市ではすでに実施されている上下水道の統合を、直ちに実施するように要求しました。

空地空家管理条例 空地空家の管理が不十分なために、隣近所が困っている例が増えています。そのような場合に、市が家主に適正管理を指導したり、行政代執行をしたりすることを可能にする条例の制定を提案しました。

保育所の新設 毎年、年度末が近づくとともに100人弱まで増える待機児童の解消のため、南が丘に確保してある保育園用地を活用して、保育園を新設することを提案しました。

秦野市食育推進計画 本年度策定したこの計画(はだの生涯元気プラン)には、子供の朝食欠食をゼロにするとの目標が設定されています。本当にそんなことができるのかと質問したところ、必ずやり遂げたいとの答が返ってきましたので、私としてもあらゆる手を使ってその実現を図る決意をいたしました。

八坪沢の整備 北地区の八坪沢は、県によって保安林に指定されていますが、管理が不十分なために鳥獣のすみかになって地域に被害を及ぼしています。地元の要望を受けて、その点を指摘したところ、早速、県による調査と適正な管理が行われることになりました。

北小通学路の安全対策 久保寺工務店前の交差点は人だまりの面積が小さくて、朝の通学時には危険でした。そのことを保護者から指摘されて質問したところ、交差点近くの歩道が拡幅されることになりました。

大学生表彰規定の設立 本市の教育において、東海大学と上智大学短期大学部の学生ボランティアが果たしている役割には、大きいものがあります。そこで、特に1年以上にわたって継続的に活動してくれた学生を表彰し、彼(彼女)らが就職活動に当たって、その実績を提示できるような制度をつくることを提案しました。教育委員会で実施すべく準備中です。

無所属議員に対する差別待遇

 1面に書いた経緯により、昨年11月15日付で無所属になりましたが、いまさらながら、議会における無所属議員の差別待遇に、怒りを感ずる日々を送っています。議員は全て平等に選挙によって選ばれますが、議会内では、2人以上の議員で会派を構成しない場合、次のような差別待遇があります。

1 議会の予算、人事等を決める代表者会議のメンバーになれない。

2 議会運営について審議・決定する議会運営委員会の委員になれない。

3 決算特別委員会の委員になれない。

4 議会のあり方について審議・決定する議会活性化特別委員会の委員になれない。

従って秦野市議会においては、「会派」に属することが大きな意味を持ってくるわけですが、このことは一方では、「会派に入れない」ということが、懲罰的な意味を持つことにもつながります。「会派」という存在が、議員の自由で平等な発言権を封じる原因にもなるのです。二宮町など、議員定数の少ない町・村議会には「会派」のないところもあります。秦野市議会基本条例の精神にも違反しかねない問題であり、改革を要することです。

 ### 応援していた牧島かれんさんが、先の衆議院選挙で当選しました。河野洋平さんの意志を継ぎ、リベラル保守の立場で活躍されることを期待します。
posted by 吉村慶一 at 00:00| 議会活動報告